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2022年4月18日(月)

  • コラム

リフォームVS建て替え!それぞれのメリットとデメリットを紹介します!

無垢材とは、1本の丸太から切り出してつくった木材のことで、混ざり気のないという意味がある無垢という言葉に由来しています。
無垢材にはさまざまなメリットとデメリットがあるので、両方をしっかりと把握した上で選択することが大切です。
そこで今回は、無垢材の特徴とメリット、デメリットを紹介します。

□無垢材の特徴とは

メリットとデメリットをよく理解するためには、無垢材の特徴を知る必要があります。
ここからは、無垢材の天然の木ならではの特徴を5つ紹介します。

1つ目は、強度が長持ちすることです。
十分に乾燥させた無垢材は時間の経過とともに固化して、伐採時よりも強度が増していきます。
このため、良い無垢材を使用して建てられた住宅は鉄筋コンクリートで建てられたものよりもずっと長持ちします。
奈良県の法隆寺のように1300年以上存続している建物もあるため、無垢材はとても強度が強く長持ちする建材であるとわかりますね。

2つ目は、調湿作用があることです。
木は伐採され製材された後も、湿度変化によって空気中の水分を吸ったり吐いたりしています。
このため、室内の湿度を調整する作用があるといえるでしょう。
この調湿作用によって結露やカビを防止でき、空気をきれいにして室内を快適に保ってくれます。

3つ目は、断熱性に優れていることです。
木の断熱性は周囲の温度に影響されにくく、鉄やコンクリートよりもはるかに熱を伝えにくいという性質があります。
夏は無垢材の床の上を裸足で歩いてもベタつくことなく、サラッとした足触りが維持され、冬は体からの熱を奪わず、ほのかな温かみがあるので素足で過ごすこともできるでしょう。
エアコンを使う頻度も抑えられて省エネ効果も期待できます。

4つ目は、体に優しく健康的なことです。
住宅において問題になっているシックハウス症候群の原因は、建材から発生する有害物質であるホルムアルデヒドです。
無垢材はこのホルムアルデヒドを全く含まないので、体に優しく健康的な建材であるといえるでしょう。
それに加え、木の精油にはアレルギーやぜんそくの原因となるダニやカビ、細菌類の増殖を抑制する効果もあります。

5つ目は、天然木独特の香りの良さです。
木の香りに含まれている芳香成分であるフィトンチッドには、抗菌と殺菌の作用があり、心も体もリフレッシュしてリラックスできます。
家にいながら森林浴のような心地良い気分を味わえるかもしれません。

□無垢材のメリットとは

紹介したような特徴をもつ無垢材には、さまざまなメリットがあります。
ここからは、無垢材のメリットを3つ紹介します。

1つ目は、木の温もりが味わえることです。
木の種類によって木目や木肌が異なるのはもちろん、同じ木でも部分的に木目や節の出方が異なります。
香りのある木材には芳香効果もあり、リラックスできる空間をつくれます。

2つ目は、経年劣化を楽しめることです。
使い込むほど木独特の風合いが出てくるため、当初は白っぽい色合いでも、月日が経つにつれてあめ色になったり、ツヤが出たりして、アンティーク家具のような重厚感が出てきます。
5年、10年と長い期間ともに歴史を刻んできた無垢材には、愛着がわいてくるのではないでしょうか。

3つ目は、夏と冬を快適に過ごせることです。
調湿作用により、梅雨や夏のジメジメした時期は水分を吸収し、冬の乾燥する時期は水分を放出してくれます。
フローリングに使用すれば、高い断熱性により夏のベタつきや冬の底冷えを防止し、夏は涼しく冬は暖かいという理想的な環境をつくってくれるでしょう。
また化学物質を使用していないため、化学薬品を使いたくない方やシックハウス症候群が心配な方にも安心して使っていただける優しい木材です。

□無垢材のデメリットとは

たくさんのメリットがある無垢材ですが、デメリットもあります。
ここからは、無垢材のデメリットを3つ紹介します。

1つ目は、膨張と収縮を起こすことです。
調湿作用によって水分を吸収したり放出したりするため、その度に膨張と収縮を繰り返した結果、割れやヒビ、フローリングにすき間や反りが生じる可能性があります。
表面を塗装していたとしても水に弱い傾向があるのです。
しかし、あらかじめ含水率の低い無垢材を選んだり、実際に使用する部屋にしばらく無垢材を置いて含水率を安定させたりと施工前にきちんと対策すれば、収縮は回避できるでしょう。

2つ目は、傷がつきやすいことです。
天然木であるからこそ、加工されたものと比較すると傷がつきやすかったり凹みやすかったりします。
犬や猫などのペットを飼っている家庭では、爪の跡により傷が多くなる可能性が高いでしょう。
しかし、傷がつくことも経年劣化の味わいの1つですし、水分を含むと膨張する仕組みを利用して凹みをなおすこともできます。

3つ目は、床暖房を設置できないケースがあることです。
床暖房を考えている方にとっては、対応できないことがあるためデメリットになります。
床暖房対応の無垢材は、一般的な無垢材よりも価格が高くなる傾向があります。

□まとめ

今回は、無垢材の特徴とメリット、デメリットを紹介しました。
紹介したように無垢材には、木の温もりを感じられたり経年劣化を楽しめたりするなどのメリットがある一方で、傷がつきやすく手入れが大変といったデメリットも存在します。
皆さんもこの記事を参考に、無垢材を検討してみてはいかがでしょうか。

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