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2021年7月18日(日)

  • コラム

無垢材ってどんな素材?集成材との違いを比較してみよう

□注文住宅を購入!どんな素材でマイホームを建てる?

家族で住むのでこれからのことを考えて、気持ちも暖かく落ち着く木造の家にしたい。
でも無垢材や集成材って何が違うのがわからない
どうやって選んだらいいのかわからない
そんなお悩みをお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は、そんなあなたに向けて集成材と無垢材の特長とメリットとデメリットをご紹介します。

□無垢材と集成材の大まかな違いを解説します

無垢材とは、伐採した木をそのまま乾燥させて、柱や梁の形に整えて利用する“天然”の木材です。
必要な形に削られますが、その状態はほとんど自然界にあった時と変わらない為、湿度の影響が木の状態の変化として素直に現れやすい、味のある木材です。


一方、集成材とは、カットした小さな木材を接着剤などで組み合わせたもので、“人工”の木材です。
強度や品質の安定性が高いため扱いやすく、多くの工務店やハウスメーカーで使われています。

□集成材と無垢材|それぞれの素材のメリットとデメリットとは

簡単にそれぞれの特徴をお分かりいただけたと思うので、ここからはそれぞれの木材を使うメリットとデメリットについてご紹介します。

まずは、無垢材を使うメリットについて。

やはり天然木材は、なんといってもその見た目の味わい深さや優しい触り心地、個性のある1つ1つの美しい木目に定評があります。

また、先ほど少しお話ししたように、無垢材は必要な形に整えられた後も、湿気が多い場所では吸収し、乾燥した場所では木の内部の水分を放出することを繰り返しています。

これが「木は呼吸する」と言われるゆえんであり、天然の木材ならではの特徴です。

さらに、コンクリートの約2倍とも言われる断熱性を持ち、見た目だけではない本当に暖かいぬくもりのあるお部屋を作り、人々を包み込みます。

一生にそう何度も買い替えるものではないマイホームにこの素材を取り入れることで、幾年もその変化を楽しめば、より深い愛着が沸くことは間違いないでしょう。

天然の除湿機・加湿器の役割、吸音効果まで持った無垢材は、特にフローリングに取り入れることをオススメします。

無垢材ならではのその踏み心地の良さ、全身で感じる暖かさは一度味わうと忘れられません。

そんな無垢材にも、デメリットは生じます。

調湿機能の高さ、それが経年変化を楽しめる理由であり、無垢材の一番のポイントなのですが、その反面、周囲の湿度が高い時には木が膨張して、低い時には収縮するため、「反り」や「割れ」が生じることがあります。
施工する大工さんの腕前次第にはなりますが、下処理でこのような現象を回避することも可能です。

しかし、十人十色の顔をもつ無垢材。
その木が育った場所や年数などさまざまな環境要因が働くため、適切に扱うには非常に高度な技術が必要になります。

無垢材を取り入れる際には、このようなデメリットも頭の片隅においておかなければなりません。

次に、集成材のメリットについてお話しします。

木は、基本的に先端部分から根っこまでその強度やしなやかさが異なります。
それを集成材は、性質の異なる部位を切り分けて小さなパーツにし、接着剤でつなぎ合わせることで、品質や強度の安定性を生み出しています。

そのため、ホームセンターでも手に入るほど素人でも扱いやすく、大工さんの腕前によらず仕上がりにそれほど大きな差が生まれないことが特徴です。

また、集成材は乾燥させた木材を組み合わせているため、無垢材と比較して「反り」や「割れ」が発生しにくいです。

さらに、細かく切った木材は、1本の木を余すことなく使っているため、無駄になる部分がなく、その分無垢材と比べて安価になりやすいです。

最後に、集成材のデメリットについてお話しします。

集成材に使われている接着剤の中には、シックハウス症候群の原因になるホルムアルデヒドを排出するものがあります。
この化学物質に起因する健康被害が起きた例がいくつかあります。
しかし、2003年に建築基準法が改正され、ホルムアルデヒドの使用が制限されたため、近年はホルムアルデヒドを出さない接着剤も開発されています。

アレルギー体質の方など、万が一のことが考えて不安であれば、施工前に相談することもひとつですね。

集成材の耐用年数は、使われている接着剤の寿命といわれることがあります。
接着剤は人工物のため、自然の木材に比べて劣化が早く、集成材は無垢材に比べて、耐用年数が短いと言われることがあります。

□まとめ

注文住宅を購入し、これからの新生活に寄り添うマイホームの基礎選び。
そんな我が家で木造住宅ならではの温かみで包まれると、きっとこの上ない幸せな気持ちになれるはずです。
今回紹介した無垢材や集成材のそれぞれの魅力を理解して、マイホームのイメージに合わせた素材選びの参考にしてみてくださいね。

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