皆さんはリフォームとリノベーションの違いについて考えたことがありますか？
どちらもよく聞く言葉ですが、違いは分からない方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで今回はリフォームとリノベーションの違いや、施工前に知っておきたいポイントをご紹介します。

□リフォームとリノベーションの違いとは

はじめにリフォームとリノベーションの違いをご説明します。
まずリフォームとは、老朽化が進み生活する上で様々な不便が出てきた場合に行う「修復」がメインの作業のことを言います。
そしてリノベーションとは、生活する上で不便が出てきた場合に行う点に関しては同じですが、修復を行うだけでなく、元の状態へそれ以上の価値や機能を付加する「改装」がメインの作業のことを言います。
簡潔に言えば、リフォームはマイナスからプラマイゼロの状態へ、リノベーションはマイナスからプラスの状態へ戻すことを言います。

しかしどちらが良い悪いというわけではなく、どちらもそれぞれの良さがあります。
よく検討した上で、ご自分に合った方法を選択しましょう。

検討する際のポイント1つ目は、コスト面です。
施工範囲によりますが、リノベーションはリフォームに比べて大規模な工事になるためコストも多めにかかりがちです。
ただしリノベーションにはそれだけの価値があり、新築同然の住まいを新築以下の低コストで実現できるというメリットがあります。
建て替えも検討している方はぜひリノベーションも視野に入れてみてください。

検討する際のポイント2つ目は、工事期間です。
先ほどの説明にもあるようにリノベーションは大規模な工事になるため、工事範囲が限定されるリフォームに比べて工事期間も長くなります。
工事期間中に他に滞在できる場所が確保されていれば問題ありませんが、そうでない場合や早く住みたい場合もあるでしょう。
ご自身の状況に合わせて、この点もあらかじめ検討することをおすすめします。

検討する際のポイント3つ目は、完成後に求める住まいです。
快適な住まいの定義は、一概に言えるようで実はそうではありません。
全て新しくなった間取りが快適だと感じる方がいれば、長年住んでいる間取りこそが慣れているため快適だと感じる方もいるでしょう。
新しく自由に間取りを変更できるリノベーションにするか、住み慣れた間取りそのままに修復を行うリフォームにするか、完成後の生活を想像してよく検討してください。

□施工前に押さえたいポイントとは

リフォームとリノベーションどちらにしても、「始め方が分からない」「始めるまでが大変そう」など、不安に思う方も多くいらっしゃるでしょう。
そんな不安を解消するため、次に施工前に知っておきたい大まかな流れや押さえたいポイントをご紹介します。

まずリノベーションやリフォームを行うタイミングについては人それぞれですが、今の住まいに不具合を感じ始めたタイミングや、お子様の独立などで家族形態が変わったタイミングで行う場合が多いです。
ご自身が必要だと感じるタイミングで構いませんが、施工後快適な生活を望めるだけでなく、築年数が長ければ長いほど節水や節電などの効果も期待できる可能性があります。
築年数の長い物件にお住まいの方は一度相談してみるのも1つの手です。

担当者が説明してくれますが、相談までに知っておきたいという方のためにリノベーションやリフォームの一般的な流れをご紹介します。

はじめに相談先で話す住まいの情報をまとめます。
現在不具合を感じている点や、それをどう変えたいのか、完成後に求める理想像など住まいに関する情報をまとめましょう。
言いたいこと、見たいこと、聞きたいこと、全てをしっかりと伝えることが大切です。
担当者に質問された際にスムーズに話せるようあらかじめ準備することで、より良い住まい作りに繋がります。

次に、ショールームなどでさらに具体的なプランをイメージします。
ご自身のお悩みやご希望に合わせたプランが提案されるため、この際もそのプランを見て聞きたいことは全て伝えましょう。
疑問点を早めに無くすことで、これから先も不安なく進められます。

大体のプランができれば、専門業者がご自宅に伺い現場調査を行います。
物件の構造や間取り、お悩みの状態などを実際に確認することで、計画通りの施工が可能であるか、さらに最適な方法がないかの判断をします。

そこまでが終われば、再度立て直してもらったプランを検討しましょう。
ここで変更したい点がある場合も、遠慮なく伝えましょう。
この段階で決定したプランがそのまま施工されます。

これらがリノベーションとリフォームの大まかな流れです。
ぜひ注意点も参考にして検討してみてください。

□まとめ

今回はリフォームとリノベーションの違いと、施工前に知っておきたい大まかな流れやそのポイントをご紹介しました。
どちらの方法にもそれぞれのメリットがあります。
ご自身に合った方法を選択して、快適な住まい作りにしましょう。