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2020年6月18日(木)

  • コラム

工務店とは?様々な工務店の形態と特徴について解説します

家づくりを検討する中で、工務店という言葉をよく耳にすると思います。
しかし、それが何のことを指すのか、理解できている方は少ないのではないでしょうか。
また、工務店といっても、それぞれの規模や特徴が異なります。
今回は、工務店とは何を指すのか、そして様々な形態の工務店について解説します。

 

□工務店の定義とは

 

まず、工務店とは何なのか、定義についてまとめます。
以前の日本では、建築の広い範囲を大工の棟梁が取り仕切っていました。
大工の仕事だけでなく、設計や左官の仕事もまとめており、この棟梁の仕事が現在の工務店を形作ったと言われています。
つまり工務店とは、建築に関する他の業者を取りまとめて管理し、工事全体を請け負う業者であるといえるでしょう。
しかし、最近では建築工事全体で担当する仕事の幅も変わってきているため、従来の意味とは異なる場合も多いです。
例えば、設計、施工のどちらかに注力している会社もあれば、施工のみを請け負う場合もあります。
ただ、一般的に工務店の家づくりでは、設計から施工までを請け負うため、基本的に家づくりはすべて任せられると言えるでしょう。

 

□工務店にはどのような形態があるのか

 

まず、大工の棟梁が設計と施工を取り仕切る、従来の形態の工務店があります。
このような形態のものは地元の工務店といった印象です。

また、建築士を雇ったり、設計事務所との提携をしている形態もあります。
この場合、家のデザイン性を重視している方にぴったりの工務店だと言えます。
デザインにこだわりたい方はこのような形態の会社を選びましょう。

中には、フランチャイズの形をとっているところもあります。
この形態を取っている工務店は、本部の指定する規格や工法を用いて、地域の工務店が施工に当たります。
フランチャイズの場合、本部で資材をまとめて仕入れ、それを各店が使います。
建築の費用が抑えられますよね。
工務店が2つ以上のフランチャイズと契約し、それぞれのテイストの家を作っている場合もあります。

さらに、ある地域で事業を広げて、ハウスメーカーのように、住宅展示場を持っている工務店があります。
中には自社ブランドの商品を販売しているものもあります。
このような工務店はその地域の知識が豊富であるため、安心ですよね。

他にも、設計を行わず、施工のみを行うタイプや、自社で購入した土地に家を建てて売る建売住宅を扱うタイプなどがあります。
たくさんの形態がありますので、工務店を選ぶ際には、その会社が建築の際に請け負う業務の範囲を確認すべきですね。

 

□工務店の特徴とは?

 

ここまで、工務店の形態について解説してきました。
工務店の特徴について、よく対比されるハウスメーカーの特徴と比較して解説します。

 

*こだわりの家を作れる

 

家づくりに対して、とことんこだわれるのが工務店の良いところです。
特に、注文住宅を建てる際に、明確なプランがあったり、強いこだわりを持っている方は、工務店が良いのではないでしょうか。
会社で共通の規格や資材を持たないため、自由な要望が通りやすいと言えるでしょう。

一方、ハウスメーカーの場合はやはり制約が多いようです。
特に間取りに関しては、既に決まっているものから選ぶ可能性が高いです。
自由な設計を謳っていても、実際には、もともとある形にいくつか変更を加えていくだけ、ということもあります。
無垢材など、素材にこだわる方や、独自のデザインを持つ家に住みたい方などは、まずは小規模な工務店に相談してみてはいかがでしょうか。

 

*品質に対して費用が安い可能性がある

 

工務店の方が、ハウスメーカーよりも安く家を建てられると聞いたことのある方はいらっしゃいませんか。
確か工務店の方が安いケースはありますが、いくつか条件があるため、注意しましょう。

工務店の方が費用を安く抑えられる理由は、広告費と人件費が少なく済むからです。
大手のハウスメーカーでは、住宅展示場やテレビCMで自社を宣伝するために多くの資金を投入していますよね。
また、営業にも力を入れているため、その分の人件費がかかります。
さらに、下請けの業者に設計や施工を任せる場合、その分のマージンが発生します。

一方、工務店は、広告や宣伝にあまりお金をかけていませんし、設計から施工まで自社で行うことが多いです。
その分、価格を抑えても利益を回収できるというのは想像しやすいですね。

しかし実際は、ハウスメーカーの方が安くなるケースもあります。
ハウスメーカーでは、資材をまとめて仕入れているためその分のコストを削減できます。

このように工務店とハウスメーカーには、それぞれコストを抑えられるポイントがあるため、詳細なプランが決まるまではどちらが安いと言えないでしょう。

 

□まとめ

 

工務店とはどのようなものなのか解説しました。
もともとは設計、施工を取りまとめて家づくり全体を請け負っていたものが、様々な形態をとるようになったのです。
工務店の1番の良い点は、よりこだわった家を実現できることです。
また、品質に対して価格が安い可能性が挙げられますが、比較するのは難しいでしょう。

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