Blog

ブログ

2018年12月12日(水)

  • コラム

新築やリフォームで取り入れられている無垢材とは何なのか?

新築やリフォームをお考えの方は、木の素材に違いがあることをご存知ですか?
「素材の名前は知ってるけど、違いがわからない」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。
そこで、素材としてよく使用される無垢材とは何かを解説します。
 
□無垢材(むくざい)とは
無垢材とは簡単に加工した一本の丸太などの原木から切り出した木材のことです。
無垢材は純粋な木を素材としているので化学物質などを含みません。

また木の質感や風合いがありとても魅力的な一面があります。
調湿作用や耐熱性があるため、夏は湿気を吸収するため涼しくなり、冬は水分を放出するため暖かい環境を生み出します。
天然無垢材は約1400年以上も立ち続けている日本最古の木造建築である「法隆寺五重塔」に使用されています。
 
□無垢材は何でできている?
無垢材の素材は大きく分けて2種類あります。
それは「針葉樹」と「広葉樹」です。
この2つの素材は組織や細胞の成り立ちが異なるため、質感や強度も変わります。

針葉樹は90%以上が水の通り道である仮道管でできています。
針葉樹の素材は柔らかいですが傷がつきやすいです。

広葉樹は針葉樹と違って構造が複雑なので、堅くできており傷がつきにくいです。
2つの素材はそれぞれメリット・デメリットがあるので、新築をお考えの際は素材の特徴を活かして、活用しましょう。
 
□無垢材と集成材の違い
無垢材は先ほど説明したように、自然の木そのものを素材としています。
集成材とは細かく切った木材を接着剤で接合し再構成された素材です。

集成材は人工的に作られた素材なので、非常に取り扱いやすいです。
主に家具の素材として使われることが多いです。
集成材は接着剤で接合しているため、強度に優れていますが、劣化すると接着剤が剥がれるため強度が落ちます。

無垢材は含水率によって強度は変わります。
無垢材は木の質感を出すので心地の良い空間を作りますが、集成材は人工的に作られた素材なので木のぬくもりを感じることができません。
また、無垢材は木材の質によって価格が変動しますが、集成材は価格の相場は決まっています。
このように無垢材と集成材にもそれぞれの特徴があるので、用途に合わせて活用しましょう。
 
□最後に
無垢材は「法隆寺五重塔」で使われているように、とても歴史が深いです。
新築やリフォームをお考えの方は、フローリングなどの素材として無垢材の使用を1度考えてみてはいかがでしょうか。

また「アトリエサクラ有限会社」では素材や構造など自由設計にこだわった注文住宅のご依頼をお受けしています。
お悩みのことがありましたら、ぜひご相談ください。
お待ちしております。

ブログ一覧