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2024年4月28日(日)

  • コラム

断熱等級の違いについて解説!等級ごとに何が違うの?

高断熱性能の住宅を求めるニーズは日々高まっており、エネルギー効率の良い生活空間を実現するためには、断熱等級についての理解が不可欠です。
本記事では、断熱等級の基本知識から、最新の等級に至るまでの違いを詳しく解説し、適切な住宅選択への支援を目指します。

 

□断熱等級の基本とその重要性

 

断熱等級とは、住宅の断熱性能を数値化したもので、国土交通省による「住宅の品質確保の促進等に関する法律」で定められています。
この等級は1から7まであり、数字が大きいほど断熱性が高いことを示します。

 

1: 制定の背景

 

断熱等級の制定は、エネルギー消費の効率化と環境への配慮から始まりました。
1980年に「エネルギーの使用の合理化等に関する法律」に基づいて設定されたこのシステムは、住宅の断熱性能向上を通じて、温室効果ガスの削減に貢献することを目的としています。

 

2: 断熱等級の重要性

 

断熱性能が高い住宅では、冬は暖かく、夏は涼しく保たれるため、エネルギー消費を抑えながら快適な生活が送れます。
また、長期的に見れば、暖房や冷房にかかる費用の節約にも繋がり、経済的なメリットも大きいです。

 

3: 現行の断熱等級

 

2022年には、さらに高い断熱性能を求める等級5、6、7が新たに設けられました。
これらの新等級の導入は、2050年のカーボンニュートラル実現に向けた国の強い意志の表れであり、住宅の断熱性能を向上させることで、より持続可能な社会の実現を目指しています。

 

 

□最新の断熱等級とその違い

 

2022年に追加された等級5、6、7は、それぞれ異なる断熱性能を持ち、より高いエネルギー効率を実現します。

 

1: 等級4との違い

 

これまでの最高等級であった等級4と比較して、新たに設けられた等級5以上では、より厳しい基準が設定されています。
等級4は、1999年の基準であり、その後の技術進化と環境保護への意識の高まりを反映させるために、新しい等級が追加されました。

 

2: HEAT20とZEH基準

 

等級6、7ではHEAT20のG2、G3相当の断熱性能が求められ、これは国が定めた省エネ基準よりも厳しい要求です。
一方、等級5ではZEH基準相当の断熱性能が必要とされ、家庭で使用するエネルギーを自家発電で賄い、エネルギー収支をゼロ以下にすることを目指します。

 

3: 今後の展望

 

政府は、2025年までに等級4以上を義務化し、2030年には全ての新築住宅でZEH基準を達成することを目標にしています。
これにより、断熱性能のさらなる向上が求められ、将来的にはよりエネルギー効率の高い住宅が標準となることが予想されます。

 

 

□まとめ

 

断熱等級の基本から最新の等級に至るまでの違いを見てきました。
高断熱性能の住宅は、エネルギー効率の良い生活空間を提供し、環境保護にも貢献します。
新設された等級5、6、7は、2050年カーボンニュートラルの実現に向けた重要なステップであり、これからの住宅選びにおいて、断熱等級の理解はますます重要になってくるでしょう。

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