Blog

ブログ

2019年4月25日(木)

  • コラム

無垢材である悩み、変形を防ぐにはどうすれば良い?」

無垢材を利用している住宅は、高級な住宅が多い傾向にあります。一般的な住宅で利用されている木材は合板材といわれるもので、いくつかの木を合わせて人工的に作ったものになります。無垢材の場合は、合板材と異なり非常に質感も柔らかく肌触りがよいのが特徴です。それだけでなく、人工的に作ったものではありませんので見た目も美しいのが特徴です。このように、魅力的な無垢材ですが全く欠点がないわけではありません。その決定の一つが、長時間経過すると変形してしまうことです。古い住宅などは、床などが反り返って変形していることも少なくないです。

無垢材の変形は時間の経過とともにおこるものですが、これを防ぐためにはいくつかの方法があります。その方法を知ることも大事ですが、その前にどのようにして、変形が起こるかを理解しておかなければなりません。基本的に樹木は、年輪が中心から成長するにつれ外側に広がっていきますが、外側の部分は柔らかく弱いのが特徴です。年輪の中心部分はかなり時間が経過しておりほかの部分よりも古くからあるところですのでかたくなっています。つまり、年利の中心部分が変形することはまずありません。それよりも、中心部分の外側の方は変形しやすいわけです。

可能なら年輪に近い部分を利用すれば反り返ることなどはあまりありません。ですが、そこまで建築業者に対して指定できないならば少し工夫をすることが大事です。

外側部分がどのように変形するかといえば、一つは乾燥して縮まってしまう場合です。よく、床などのすき間が空いてしまった建物がありますがあれば乾燥しているためといえます。もう一つ変形する理由は乾燥している場合とは逆に湿度が多い場合になります。湿度が高い場所では、木材が水分をたくさん吸収してしまうためその分面積が大きくなります。これにより、反り返ることも少なくありません。これを前提にして考えると、それぞれの対策が明確になります。

まず、乾燥することにより反り返るパターンを防ぐ方法は湿度を上げることです。部屋の湿度をある程度上げることにより、結果的に乾燥を防ぐことができ反り返った無垢材も元通りに戻る可能性も高くなります。ただ、あまり部屋の中の湿度を上げてもカビが生えてしまいますので、湿度は60パーセントぐらいにとどめておくことが重要です。

次に、水分を含みすぎて反り返ってしまう場合もありますがこのパターンは部屋の中を乾燥すると同時に、重たいものを乗せておくとよいでしょう。例えば、たんすなどを移動できる場合には、反り返っている部分にたんすをしばらく乗せておくことでまっすぐにすることが可能です。

ブログ一覧