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2023年10月24日(火)

  • コラム

ZEHとは?メリットや補助金制度について解説します!

環境にやさしい家を作りたいと考える方々の中で、ZEH(ゼッチ)という言葉を耳にしたことがあるかもしれません。
しかし、ZEHとは具体的にどのようなものなのか、そのメリットや補助金制度についてどれほど知っていますか?
今回は、ZEHの詳細やその魅力、さらに補助金制度について深く掘り下げて解説します。

□ ZEHとは?

*ZEHの定義と背景

ZEHは、Net Zero Energy House(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)の略語です。
ZEH住宅は、太陽光発電による電力創出、省エネルギー設備の導入、外皮の高断熱利用などにより、生活で消費するエネルギーよりも生み出すエネルギーが上回る住宅を指します。

*ZEH住宅の3大要素

ZEH住宅は、以下の3つの要素をもとに成り立ちますが、それぞれの要素には深い背景や技術的な進歩があります。

1.省エネ

ZEH住宅の最も基本的な要素として「省エネ」が挙げられます。
家庭内での電力消費を最小限に抑えるため、まずは使用している電力量や稼働状況を把握することが必要です。

このために、専用のシステム「HEMS(Home Energy Management System)」が開発されました。
さらに、LED照明や高効率の給湯システム、省電力稼働の冷暖房や換気システムなど、最新の技術を取り入れることで、無駄な電力を省きつつ、家庭の快適性を保つことが可能となっています。

2.断熱

「断熱」はZEH住宅のもう一つの重要な要素です。
エネルギー効率の良い住宅を実現するためには、外部からの熱の侵入や内部の熱の逃失を最小限に抑える必要があります。
断熱技術の進歩により、冷暖房に使用していたエネルギーが大幅に削減され、一年中快適な住環境が実現されています。

3.創エネ

ZEH住宅の最後の要素は「創エネ」です。
ZEHのコンセプトは、消費するエネルギーよりも多くのエネルギーを生み出すことです。
このため、太陽光発電や風力発電などの再生可能エネルギーを利用した発電設備の導入が不可欠です。

□ ZEHのメリットとは?

ZEH住宅は、エコロジーとエコノミーの両方のメリットを持つ住宅として、近年注目を集めています。
以下に、ZEH住宅の主なメリットを解説します。

1.冬は暖かく、夏は涼しい

ZEH住宅は、高気密・高断熱の技術を採用しているため、外部からの熱の侵入や内部の熱の逃失を最小限に抑えられます。
これにより、冬は暖かく、夏は涼しいという、一年中快適な室温を実現します。
特に、冷え込む冬の日に風呂場でのヒートショックを防ぐことができるのは、高齢者や子供にとっても安心です。

2.光熱費の削減

ZEH住宅の断熱性能の高さから、エアコンやヒーターの使用頻度が大幅に減少します。
さらに、太陽光発電システムを導入することで、日中に発電した電気を夜間に使用できるだけでなく、余った電気を電力会社に売ることも可能です。
これにより、光熱費の削減だけでなく、収入源としても活用できます。

3.温暖化防止への貢献

ZEH住宅は、再生可能エネルギーを活用することで、化石燃料の消費を減少できます。
これにより、二酸化炭素の排出量を大幅に削減でき、地球温暖化の防止に貢献します。
特に、電力会社が化石燃料を主なエネルギー源として使用している場合、ZEH住宅の導入は大きな意味を持ちます。

4.災害時の備え

太陽光発電システムと蓄電池を組み合わせることで、停電時でも一定期間の電気供給が可能となります。
これにより、スマートフォンの充電や調理、照明の確保など、災害時の生活を支えるための電気を確保できます。

5.補助金制度の活用

政府や地方自治体は、ZEH住宅の普及を促進するために、さまざまな補助金制度を提供しています。
これにより、ZEH住宅の建設費用を大幅に削減することが可能です。

6.住宅ローンの金利優遇

ZEH住宅の建設を検討している方にとって、住宅ローンの金利優遇は大きなメリットとなります。
一部の金融機関では、ZEH住宅の建設に際して、住宅ローンの金利を特別に優遇する制度を提供しています。

7.住宅の資産価値の向上

ZEH住宅は、その高い性能や環境への配慮から、通常の住宅と比べても資産価値が高くなるとされています。
特に、エコロジーとエコノミーの両方のメリットを持つZEH住宅は、将来的に住宅を売却する際にも、高い価格での取引が期待できます。

□ ZEHの補助金制度についての詳細

ZEHの補助金制度は、住宅のエネルギー効率を向上させるためのものです。
この制度を利用することで、ZEH住宅の建設費用を大幅に削減できます。
以下に、この補助金制度の詳細について解説します。

*ZEH支援制度の種類

2022年時点でのZEH支援制度には、「ZEH」「ZEH+」「次世代ZEH+」「LCCM住宅」の4つの区分があります。
これらの区分ごとに、外皮性能や導入する設備が異なります。
また、補助金の額も要件によって異なり、2022年度は一戸あたり55万〜140万円となっています。

*補助金制度の注意点

ZEH住宅の補助金は、申請者全員が必ずもらえるわけではありません。
補助金の金額は毎年変わるため、最新の情報を常にチェックする必要があります。
また、ZEH住宅の建設には「ZEHビルダー」と呼ばれる専門のハウスメーカーや工務店が必要です。
補助金を利用したい場合は、これらのビルダーと連携して、申請手続きを進める必要があります。

□まとめ

ZEH住宅は、環境に優しいだけでなく、経済的なメリットも多く持つ住宅です。
補助金制度を活用すれば、よりお得にZEH住宅を手に入れられます。
環境と経済、双方のメリットを享受するZEH住宅を、ぜひ検討してみてください。

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