これから家を建てたいと考えている方に多い悩みに「玄関をどちらの方角にするか」があります。
家の顔とも言える玄関の位置は、どのような考え方で決めるのがよいのでしょうか。
玄関の位置を決めるうえで最も重要なのは「出入りがしやすい場所」ですが、風水の観点から玄関の位置を選ぶのも良いですね。
今回は、南向き玄関のメリットとデメリット、風水によるおすすめの方角を解説します。

□南向き玄関のメリットやデメリットとは

まずはメリットからです。

1.とにかく明るい

南向き玄関は、とにかく明るいことがメリットです。
日照時間がほかの方角よりも断然長く、一日中玄関を明るく保てます。
玄関ドアにガラスがあるタイプだと、日中はほぼ明るく気持ちの良い玄関となるでしょう。
お天気がよければ明るい玄関から出かけることができ、一日の始まりを気持ちよくスタートできますね。

2.暖かい

日当たりがよく明るいため、室内が暖かくなりやすいこともメリットです。
玄関を中心に光が行き渡るため、部屋全体が明るい空間となるでしょう。
冬場も日光が入りやすいため、冬でも暖かい空間を維持しやすいことは魅力的ですね。

3.植物が育ちやすい

ガーデニングを好む人には、南向きは最適です。
玄関前に植物や寄せ植えを置きたいとお考えの方も多いでしょう。
玄関は通行人からもよく見える場所であり、植物が加わるだけでより、おしゃれな雰囲気を演出します。

日光をいっぱいに浴びた植物は色もきれいな場合が多く、玄関で生き生きと成長してくれること間違いなしです。

4.風水の関係

南向きの玄関は、風水においてもとてもよいと言われています。
南向きは太陽、つまり「陽」の気を強く受けるため、社会的な地位、成功、名誉、人気などが高まるとされているそうです。

続いてデメリットです。

1.丸見えになる

玄関のすぐ横にリビングの窓が来ることが多く、道路側から部屋の中が見えやすいことが気になるケースがあります。
加えて、玄関の横に駐車スペースやエントランスを取ったとき、日当たりのよい南側に広い庭を取りにくいこともデメリットです。

2.劣化が早い

1年間を通して直射日光にさらされている時間が多いため、玄関の劣化が起こりやすいデメリットもあります。
紫外線・直射日光は「日焼け」を引き起こし、建物や建具だけでなくフローリングや家具の劣化の原因にも挙げられるものです。

玄関ドアは外にあり、直接紫外線を受け続けているので、色褪せや塗装のはがれなどの劣化現象が現れやすい環境が整っています。

3.まぶしい

明るくて気持ちの良い南向き玄関ですが、夏場は日差しが入りすぎて玄関が眩しく、熱くなってしまうこともあります。
夏場以外にも、太陽の位置が低い時期には玄関を開けると眩しい日差しが目に飛び込むこともあるでしょう。

□南向き以外の玄関のメリットとデメリットとは

＊東向き玄関

東向きに玄関を配置すると日当たりの良い南側に庭を作っても、動線を工夫すればプライバシーを守れます。
朝日がまぶしいのはデメリットといえますが、朝日は目覚めをよくする効果があるためデメリットとは言えません。

早い時間から日光が入るため、冬場は気温が早く上がり暖かい部屋になるでしょう。

＊西向き玄関

午前中は日陰で、午後から日が当たる点が特徴です。
紫外線が強い時間帯に、紫外線でドアなどが劣化しやすい、西日が眩しいなどのデメリットがあります。

日照時間が長いため、玄関前に花や気を植えるのに適しており、冬は夕方以降も玄関が温かく感じられるでしょう。

＊北向き玄関

日当たりが悪い北向きに玄関を作ると、冬は冷たい風が吹き込んで冷えやすい玄関となってしまうことも。
一方で、北向きに玄関を作ると日当たりがよい南側に庭やリビングを配置できます。

□風水でおすすめの玄関の方角とは

家を建てるときの玄関の位置や間取り、悩みますよね。
皆さんはなにを基準にしますか。
中には風水を基準にするという方もいるのではないでしょうか。
ここでは、風水によるおすすめの方角を紹介します。

一般的に風水では、東南が「吉方位」となります。
東南は飛躍運、希望運、繁栄運など人の縁に恵まれている方角です。
また、太陽の昇る方位で1日の始まりを意味し、新しい気が入るとも言われており、全ての運が入ってくる玄関の配置は東南が最良となります。

また、風水の関係を気にする方は「北東」「南西」「中央」の3つの位置に玄関を配置しないよう、気をつけましょう。
いずれも悪い気が流れ込む方角、悪い気が出入りする方向、運気が貯まらない方角とも言われております。

□まとめ

南玄関のメリットは、日照時間が長いため日当たりが良くあたたかいこと。
南は人気運向上に貢献する方角として、風水的にもよい効果を得られます。
風水では玄関の方角によって異なる意味を持つため、どの方角にある玄関もうまく活用すればより良い効果を得られるでしょう。
ぜひ、玄関にもこだわりを持って家づくりをはじめませんか。