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2022年9月19日(月)

  • コラム

無垢材を床に使うメリットとデメリットをご紹介!

注文住宅を建てるにあたり、無垢材を使おうか迷われている方はいませんか。
今回は注文住宅をお考えの方に向け、無垢材を床に使うメリットとデメリット、種類別の特徴について紹介します。
ぜひ注文住宅を考える際の参考にしてください。

□注文住宅の床材に無垢材を使うメリット・デメリットとは?

無垢材には、無垢材ならではのメリットとデメリットの両面が存在します。
1つの特徴がメリットともデメリットとも取れる場合がありますので、無垢材の特徴別でメリットとデメリットを紹介していきます。

1つ目の特徴が、熱が伝わりにくい材質であることです。
無垢材の中には空気が多く含まれており、夏は涼しく、冬は暖かく感じられ、1年を通して快適に過ごせることはメリットと言えるでしょう。

ちなみに床材としてよく使われる複合フローリングは、木の板を何層にも重ねているため空気層が少なく、無垢材よりも温度差を感じやすいです。

2つ目の特徴は、室内の湿度を調整してくれることです。
木は湿気が多い状態だと湿気を吸収し、乾燥している状態だと木の水分を放出する特性があります。

木は切られた後も呼吸を続けており、無垢材のフローリングは室内の湿度を快適に保つ効果が期待できます。
特に高温多湿な日本の夏と相性が良く、無垢材を取り入れるメリットと言えます。

ただし、木の湿度を吸収したり放出したりする特性は、湿度や温度の変化による木の割れや反りが発生する原因になります。
これは1つ1つ材質の違う天然木であることも関係しており、木の管理方法や木の種類によっては、無垢材の収縮によって気密性に問題が出てしまうケースもあります。

3つ目は、無垢材は体に優しい素材であることです。
床材によく使われる複合フローリングは、使われている接着剤に人体に悪影響をもたらす化学物質が含有されているケースが多いです。

一方の無垢材は床材として使う際に、接着剤が使われていません。
また木の香り成分である精油にはリラックス効果やダニを寄せ付けない効果、カビや菌の発生を抑える効果があります。
そのためお子さまのぜんそくやアトピー皮膚炎の予防になります。

4つ目は、時を経るごとに木の味わいが深まることです。
複合リビングの場合は、張りたてが一番美しく感じ、そのあとは劣化が進んでいきます。
無垢材の場合は樹種によって色合いが変化していき、キズや汚れも風合いとして楽しむことができます。

ただし無垢材の床は木の質感をなるべく生かすために、たいていの場合汚れが落としやすい加工はされていません。
床が汚れてしまっても、無垢材は水に弱いため水拭きができず、乾拭きで対処することになるでしょう。

ヘコミやキズも複合フローリングよりもつきやすく、汚れやキズへの弱さはデメリットと言えるでしょう。

5つ目は、変色しやすい性質を持っていることです。
無垢材は日に当たる部分が特に変色しやすく、床の部分によって色むらができてしまう可能性があります。

6つ目はコストや手間がかかる傾向にあることです。
無垢材は1本の木からつくられるため複合フローリングよりも高く、デリケートな素材のため工事に時間がかかります。

□床材に使われる無垢材の種類別の特徴について

今回は9つの無垢材の種類を解説します。

1つ目はパインです。
節が大きめで存在感があり、時を経ると飴色の色合いやツヤが出て、味わい深くなります。

2つ目はサクラです。
緻密で強度が高く、耐水性があります。
日本の寺や神社の床材として、重宝されています。

3つ目はオークです。
別名「ナラ」で、日本に植生するブナ科の木です。
1つの丸太でも様々な表情を見せ、力強い木目が特徴です。

4つ目はヒノキです。
耐久性に優れており、床材にとどまらず家の様々な部分に使用されています。
木目とツヤの美しさが特徴です。

5つ目はケヤキです。
褐色から茶褐色に変色していき、その濃い木目から化粧材によく使われます。
街路樹や寺や神社の境内に使われることが多いです。

6つ目はウォールナットです。
ヨーロッパで家具材としてよく使われており、優しい風合いと高い強度が特徴です。

7つ目はメープルです。
「カエデ」「もみじ」とも呼ばれ、中でもハードメープルは素足で歩くと非常に心地よいです。

8つ目はブラックチェリーです。
アメリカに植生するバラ科の木で、表面が非常に美しく、使ううちに褐色を帯びてきます。
家具にもよく用いられ、繊細な木肌が特徴です。

□無垢材フローリングのお手入れ方法について

ここまで無垢材の特徴について解説しましたが、「汚れが落ちにくい」と聞いて不安になった方はいませんか。

しかし実は、無垢材の床のお手入れは、複合フローリングとあまり変わりありません。
普段のお手入れは、掃除機とフローリングワイパー(ウェットタイプはNG)で十分です。

もし汚れがあった場合は、中性洗剤を溶かした水に雑巾を浸して絞り、拭き取るようにしてください。

□まとめ

今回は注文住宅をお考えの方に向け、無垢材を床に使うメリットとデメリット、種類別の特徴について紹介しました。
無垢材を使った注文住宅を検討中の方は、お気軽に当社までご相談ください。

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