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2022年8月6日(土)

  • コラム

無垢材の経年変化とは?種類ごとにご紹介します!

皆さんは、無垢材は月日が経つにつれてどのように変化していくのかご存知ですか。
無垢材は使い続けていくと、見た目に変化が起こり、また違った雰囲気が楽しめます。
今回は、無垢材の経年変化についてご紹介します。
無垢材の住宅に興味のある方は、ぜひ参考にしてみてください。

□無垢材はどのように変化するの?

無垢材は経年変化によってどのように変わっていくのでしょうか。
ここでは、時間が経つにつれて無垢材のどういった部分が変化していくのかをご紹介します。

まず1つ目は、色味の変化です。
無垢材を使用して5年から10年が経過すると、紫外線や酸化によって色味が徐々に変化します。
これは、無垢材の経年変化の中でも最も多く見られる変化です。
しかし、無垢材といっても、種類によって元々の色味や塗装された状態は異なるため、どのように色味が変化していくのかには差異があります。

2つ目は、艶感の変化です。
無垢材は種類によって、木材自体が持つ油分の量が異なります。
そのため、元々の油分が多い無垢材は時間が経つにつれて飴色に変化しますが、油分の少ない無垢材は人工的にオイルやワックスでお手入れする必要があります。
このように、油分が多いか少ないかで経年変化に違いはありますが、メンテナンスをすることで自然で美しい艶感を取り戻すことが可能です。

3つ目は、木目の表情の変化です。
無垢材に付いた木目も、時間の経過と共に変化します。
この場合も他の経年変化と同様に、無垢材の種類によって変化の仕方は様々です。
木目がよりくっきりしてくる場合や、逆にぼやけてくる場合もあります。

□無垢材の種類別の経年変化をご紹介!

続いては、無垢材の種類別に、色味がどう変化してくるのかをご紹介します。

*オーク材による経年変化

オーク材は、元々暗めの落ち着いた茶色をしていますが、時間の経過と共に黄色がかった色味へと変化します。
木目も、薄くなる部分と濃い色味が残る部分が出てくるため、天然木らしい自然なコントラストが生まれます。

*ウォールナット材の経年変化

ウォールナット材はオーク材より少し暗めの黒色をしていますが、経年変化により全体的に薄くなり茶色へ変化します。
また、オーク材と同様に木目ごとに自然なコントラストが発生しますが、元々ある木目の力強い表情はそのまま残ります。

*メープル材の経年変化

白に近い薄く柔らかな色味をしているメープル材は、徐々に飴色へと変わります。
その際、元々の油分が多い木材であるため、少し艶がかった飴色になります。
質感としては滑らかで、色味の変化により木目がより一層美しく目立つようになるでしょう。

*チーク材の経年変化

チーク材は他の種類の木材と比べても、比較的色味の変化が少ないです。
その代わり、油分の量が多いため、艶感はどんどん増していきます。
また、木目ごとに自然なコントラストが生まれるのも特徴的です。

*杉材の経年変化

元々薄い色味をしている杉材は、だんだん黄色がかった色へと変わっていきます。
そこから更に10年、20年が経過すると、黒っぽさが増し、まるでコーヒーのような艶感のある色味に変化します。
バンガローや旅館でよく見かける杉材は、すでに経年変化したダークな色味のあるものが多いです。

□日焼けによる経年変化で気をつけておきたいこととは?

これまで、無垢材の経年変化についてご紹介してきましたが、経年変化の中でも日焼けによって色味が変わる場合、気をつけておきたいトラブルがあります。
ここでは、日焼けによって起こり得るトラブルや、その対処法をご紹介します。

1つ目は、養生テープを無垢材に直接貼って起きるトラブルです。
養生テープを直接無垢材に貼ったまま放置していると、日焼けをした時にそのテープの跡がくっきり残ってしまう可能性があります。
また、これは完全に養生されていない場合でも起こり得ます。
特に、家を建てる際、施工の段階でも養生テープによる日焼けの跡は発生しやすいため、窓際までしっかり養生をしておく必要があります。

2つ目は、色味の変化が早く起きることによるトラブルです。
無垢材の中には、2週間くらいで色味の変化が起きるほど、経年変化が早い木材も存在します。
その場合、ずっと同じ場所に物を置いていると、その物の跡が床に付いてしまうことが考えられます。
そのため、床が全体的に日焼けをしていない間は定期的に物を置く場所を変え、定位置を作らないようにすることが大切です。

万が一、これらのように日焼けによる色の差が出てしまっても、浸透性塗料を塗っている木材であれば簡単に補修が可能です。
その補修方法としては、サンドペーパーで色の違いが出ている境目を削ってから再び塗装をし、乾いたタオルで拭き取ります。

しかし、ウレタン塗装がされている木材については補修ができないため注意が必要です。

□まとめ

今回は、無垢材の経年変化についてご紹介しました。
無垢材は、種類によって色味や艶感、木目の変化の仕方が異なります。
種類別にまた違った雰囲気があるため、自分好みの種類を選んで見た目の変化を楽しんでみてはいかがでしょうか。

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