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2022年6月29日(水)

  • コラム

合板材との違いって?フローリングに無垢材を使うことのメリットとデメリットを紹介します!

「無垢材を使ったフローリングには、どんなメリットがあるの?」
「合板材と無垢材は何が違うの?」
リフォームや新築の際、このような悩みをお持ちの方は多いと思います。
そこで、無垢材をフローリングに使用するメリットとデメリットを紹介します。

□無垢材のメリット

フローリングに使われている素材の種類は、無垢材と合板材の2種類です。
安価な合板材を使ったフローリングは、よく見かけますよね。

しかし、無垢材にも多くのメリットがあります。
1つ目は、美しい見た目の自然な木目模様です。
特に、オーク材は緻密で美しい木目をしています。
樹種によって、コントラストや木肌の色が変わるため、お好みの木目模様を探してみてください。

2つ目は、経年変化によって味が出ることです。
合板材は経年によって劣化していくのですが、無垢材は紫外線によって色合いが変わって行くため、傷や汚れも味わいとして引き立たせてくれます。
例えば、ウォールナットは黒色と紫色が和らいでいき、ナラは黄金色へ、チェリーは赤色を増していきます。
経年変化を前提にして、5年後10年後の様子をイメージしながら選ぶことがオススメです。

3つ目は、室内の湿度を調節してくれることです。
木は切られて木材になった後も、空気中の水分を吸い込んだり吐いたりしています。
それによって、室内の湿度を快適に保ってくれます。

具体的には、室内の湿度が低ければ内部の水分を吐き出し、高ければ吸い込んでくれるのです。
そのため、冬場になって乾燥してくると、木が乾燥することで反りや割れが起きることもあります。
もちろん、夏になって湿度が増すと元に戻ることが多いです。

無垢材には表面を保護し、木目や木肌の美しさを際立たせるために、塗装加工がされています。
その中でも、自然素材を用いたオイル系の塗装では、木の呼吸が保たれやすいと言われています。

4つ目は、木材が含む空気によって断熱効果が得られることです。
木材は比較的熱伝導率が低く、外の気温を室温にあまり影響させません。
特に冬場は、少しでも部屋が暖かくなってくれるとうれしいですよね。
身体にも環境にも優しい天然の断熱材として、無垢材を使ってみると良いと思います。

5つ目は、無垢材が含む精油によって微生物の繁殖を抑えられることです。
精油は、アロマなどにも使われており、匂いによるリラックス効果などが知られています。
それに加えて、発生すると非常に困ってしまうダニやカビ、雑菌を、繁殖しづらいようにしてくれる効果もあります。
さらに、蚊やシロアリといった虫を近寄らせない効果もあります。
樹種によって効果が違ってくるので、必要な効果を得られる樹種を選ぶことがオススメです。

6つ目は、化学物質の心配がないことです。
なぜなら、合板材と違って接着剤を使う必要がないからです。
化学物質に過敏な人だけでなく、長時間を過ごす空間に化学物質が充満していると、身体にとってはストレスになってしまいます。
健康を志向している方には、無垢材がオススメです。

□無垢材のデメリット

1つ目は、湿度に応じて収縮したり膨張したりすることです。
超湿機能があることはメリットでもあるのですが、一方で反りや割れを起こしてしまう面もあります。
抜本的な対策はありませんが、できるだけ反りは妨げないようにしながら、反り過ぎた場合は抑えると良いです。


2つ目は、傷つきやすいことです。
表面に塗装やコーティングがされていないことが無垢材の良さを引き出しくれるのですが、一方で傷つきやすくなってしまう面もあります。
例えば、引きずった跡や物を落とした跡が簡単に付いてしまいます。
あまりにも傷や汚れの数が多いと、せっかくの経年変化による味わいも、半減してしまうので、できるだけ傷を付けないように配慮すると良いです。

また、傷つきやすいために、工事では慎重に扱ってもらう必要があります。
そのため、作業に手間がかかることもデメリットだと言えます。
傷ついてしまった時は、削ったり、木を膨張させることで、目立たなくすることもできます。

3つ目は、濡れると染みやすいことです。
無塗装のままよりも、表面にコーティングをすると良いのですが、それでも完全には防げません。
水以外にも、飲み物など色付きの水や、油の染み、カビによる黒ずみがあります。

染みになってしまった場合、無塗装であれば表面を削ったり、中性洗剤で染み抜きをできます。
オイル塗装は、無塗装と同様に染み抜きをできますが、最後にワックスなどを塗っておくと良いです。
ウレタン塗装は染みにくいため、削る必要はありません。
雑巾や中性洗剤で拭けば、キレイになると思います。

□まとめ

今回は、無垢材のメリットとデメリットを紹介しました。
合板材にもメリットがあるため、リビングなど見える部分には無垢材、水回りやあまり目立たない部分には合板材を使うなど、組み合わせながら用いると良いかもしれません。
ぜひ、お好みの内装に仕上げてみてください。

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