無垢材はなんといってもその柔らかく温もりの感じる肌触りが魅力ですよね。
その無垢材の大きな魅力である質感は、主にコーティングがなされていないことによって生み出されています。

たとえワックスなどをかける場合も、基本的にはその質感を損なわないように薄い膜でかけます。

表面がコーティングされていないことによって弱点もあります。
無垢材は外的な圧力に対してあまり防御が効きません。
ペットの爪による傷もそうですが、物を落とした時も簡単に傷がつきやすいというのが無垢材の弱点であるということは事前に抑えておきましょう。

無垢材は全般的に傷がつきやすいのですが、中には傷つきにくい樹種の無垢材も存在します。

中でも傷つきにくいのは硬さのある樹種の無垢材ですが、犬や猫の足には硬すぎて足腰の負担がかかってしまうことも考慮しなくてはなりません。
また、硬い樹種の無垢材は滑りやすいのでペットが走ったりジャンプした時に転んだりしてしまう事故に繋がる危険性もあります。

傷がつくのはペットがいてもいなくても仕方ないことだと事前に割り切ることが一番で、傷も長年住めば味になります。
傷をつけさせないという発想ではなくて、仕方なく出来てしまう傷をあまり目立たせない無垢材を選ぶことをおすすめしております。

□シミやニオイは大丈夫？もしもペットが粗相してしまったら？

ペットの粗相が無垢材に染み付かないかについても心配ですよね。
百発百中、きちんと自分のトイレで用を足せるような子たちなら問題ないかもしれませんが、ペットの粗相は普通にあり得る話です。

先述したようにコーティングが施されていない無垢材は水分をそのまま直に吸収してしまう特徴があります。
表面に水が付着してもすぐに拭き取れば大丈夫ですが、気付かずに放置してしまえば水は染み込んでしまいます。

無垢材の中や板の隙間に染み込むとシミになり、ニオイも完全に消すことは難しくなることには注意してください。

日常的にペットにトイレのしつけをしたり、粗相してもすぐに気づけるようなペットの生活範囲を検討するのがおすすめです。
樹種選びの時もその樹種の無垢材の持つ吸水性に注目しましょう。

しかし、もし粗相をしてしまった時はどうお手入れしたら良いのでしょうか。
あまり粗相してから時間が経っていなければエタノールを吹き付けて乾拭きしましょう。
時間が経っていれば灰を水に溶かしたものをかけて拭き取る方法などがありますよ。

□飼い主さんもペットもお互いが快適に一緒に暮らすためには？

＊床材を厳選しましょう！

これまでのブログで紹介してきたように無垢材には本当にたくさんの種類があります。
それぞれの樹種の無垢材は、その機能面でも一つ一つ異なります。
あなたのライフスタイルや、ペットに合わせて樹種を厳選することがおすすめです。

ペットの爪による傷が心配な方は、暗めの色みで艶の少ないマットな樹種の無垢材がおすすめです。
具体的には、アジアンウォールナットの無垢材は傷が目立ちづらいですよ。
色が白く艶のある無垢材は光が反射したときに傷が目立ってしまうので注意が必要です。

粗相によるシミ汚れとニオイが心配な方は、吸水性が低く消臭効果のある樹種の無垢材を選びましょう。
具体的には、竹材がおすすめです。
撥水性があるため、すぐに拭き取らなくてもシミにならず少しの留守は安心できます。
竹には消臭効果もあります。
そのほかにも、消臭効果のある樹種の無垢材はヒノキなどがあります。

是非、実際にご覧になられてそれぞれをよく比較検討したうえで後悔のない選択をしてくださいね。
その際にお悩みが出てこれば何でもプロの視点からアドバイスできるように尽力いたしますのでお気軽にご相談ください。

＊使う所を厳選しましょう

樹種を好きに選びたくても、予算との都合でなかなか難しい場合もありますよね。
無垢材リフォームは、使用する樹種によって施工費用が大きく異なってきます。

その場合は、無垢材を使う所を厳選してみてはいかがでしょうか。
ペットが生活する部屋はペットとの生活に適した樹種を選んで、人間だけが使う部屋に関して別を考えることも1つの手です。

選ぶ樹種で部屋の雰囲気もガラッと変わることにはご注意ください。

□まとめ

無垢材は自然の香りもたっぷりなのでペットとのナチュラルライフをより充実したもの二してくれるこでしょう。
しかし、無垢材とペットの相性についてはいくつか注意点があります。
それを踏まえた上で、あなたとペットの理想のライフスタイルを現実的に思い描きながら無垢材リフォームをご検討ください。

大好きな家族の一員のペットと一緒に快適に暮らせるお家を、ぜひ作ってみて下さいね。