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2021年8月4日(水)

  • コラム

無垢材のお手入れは本当に面倒なの?長持ちさせるコツを解説します

注文住宅のリフォームで素材を選ぶ際、無垢材のお手入れが心配ではありませんか。
無垢材はどうしても経年変化しやすい特徴があります。
その特徴を理解した上でも、値段も高い素材であるため出来るだけ長持ちさせたいものですよね。

今回は、注文住宅のリフォームで無垢材を利用する際に長持ちさせるポイントを説明します。

□汚れにくく傷つきにくい無垢材もあります!予算とご相談してお選びください

無垢材と一括りにしても、それぞれの木の種類によって性質は大きく違います。

見た目の美しさを維持した場合は、吸水性が低く硬い素材を選ぶと良いですよ。
水分を吸収しづらい素材は汚れにくく、硬い素材は傷つきにくいからです。

では、具体的にはどの木材を選ぶと長持ちしやすいのでしょうか。
以下で解説しますので参考にしてください。

一般的に、パインやスギに代表される針葉樹は柔らかくナラや栗に代表される広葉樹は硬さがあります。

水分を吸収しづらく、傷つきにくい性質を有しているのはナラや栗の無垢材です。
竹の無垢材も耐久性があっておすすめです。
反対に、パイン材などは汚れやすく傷つきやすい素材です。

しかし、成長が遅い広葉樹の無垢材は針葉樹の無垢材に比べて希少性があるので高価です。
また、硬い木材は柔らかい無垢材に比べて肌触りの温かさは劣ります。

自分の好みの風合いもあるので、悩みどころですよね。
予算の範囲内で、何を選ぶのかそれぞれの特徴を吟味して木材を決めてくださいね。

□塗装を施すことで汚れを事前に防ぐと長持ちに繋がります!

無垢材は基本的に吸水性が高い素材です。
水分が付着した場合、すぐに拭き取らなければシミになってしまいます。
特にお子様やペットのいるご家庭は、シミもニオイの問題も気になりませんか。

確かに、無垢材を裸のままにしておくのはなにかと不安かもしれません。
塗装を施して撥水性を補うことで、多少の汚れは防止できますよ。
無垢材の心地よい肌触りや温かみを消さない程度の塗装剤でコーティングするのがおすすめです。
具体的には、自然由来の塗装剤やオイルを使うと撥水性は少々頼りないかもしれませんが無垢材の良さを打ち消さずにコーティングできます。

中でも蜜蝋ワックスは撥水性もあります。

□毎日のお掃除やお手入れはどうしたらいいの?実は想像より簡単かもしれません!

無垢材はデリケートだし掃除が大変そうだと何かと敬遠ししていませんか。
実際どのようにお手入れすれば良いかを説明します。

実は無垢材は、普通の合板フローリングやたたみ、絨毯などの素材よりも簡単に清潔な状態を保ちやすいのです。
その理由は3つあります。

1つ目は、無垢材はダニの対策をしなくても良いからです。
カーペットや畳はダニの住処になってしまうこともあります。
無垢材はダニを防ぐ効果も発揮してくれますよ。

2つ目は、埃が見やすいことから掃除のタイミングも分かりやすく効率的に綺麗にできることです。
埃が溜まっているのに気がついた時に掃除すれば良いのです。
また重点的にやるべき場所もわかりやすく、ちゃんと綺麗になっているかも目視で確認できます。

3つ目は、表面がベタ付かず水拭きの必要性がほとんどないということです。
無垢材は吸水性があるため、サラサラとした肌触りが長く続きます。
無垢材は水に弱く、毎日の水拭きは反りあがってしまう原因にも繋がってしまうのでむしろ逆効果になることもあります。

以下で、お掃除の方法を説明します。
日常の家事の掃除に関してはフローリングワイパーを掛ければ充分ですよ。
注意していただきたいのは、ウエットタイプのシートは無垢材に向きません。
シートはドライタイプを使うことをおすすめしております。
掃除機の使用は、無垢材に傷をつける原因となる可能性も高いことに気をつけてくださいね。

板と板の隙間に入ってしまったごみも時期を狙って対処します。
無垢材は冬に縮みますので、是非冬に掃除してみてください。
板の隙間も広がるので、比較的掃除がしやすいです。
掃除機で吸い上げたり、傷つきやすい素材はつまようじでごみをかき出します。

また、定期的なメンテナンスとしてのワックスがけも面倒そうではありませんか。
実は、頻繁にかけなおす必要はありませんよ。
まとまった時間がとれた時にゆっくりやるので構いません。

部屋の使用頻度や用途によって、汚れ方とワックスの剥がれ方にも差が出てきます。
汚れやすい部分は定期的に、汚れにくい部分はたまにのワックスがけで充分です。

特に、キッチンや洗面台の水回りの付近は1〜2ヶ月に1回にワックスをかけることをおすすめしています。
反対に、ベッドルームなどは一年に一回しなくても大丈夫な事もあるんですよ。

床を、部分部分ごとに分けてそれぞれ定期的にメンテナンスしていくという方法が効率的です。
そうすれば、家全体の床をワックスがけする大仕事は数年に一回で問題ありません。
ワックスがけに関して大掛かりになるか不安だった方にとっては、ハードルが下がりませんか。

ワックスがけが必要な目安としては、無垢材の表面がカサついてきた時です。
色も少し白っぽくなりますので掛け時は簡単に判断できます、

□まとめ

無垢材はその特徴をうまく活用すれば、お手入れも大きな手間にはなりません。
いくつかのポイントを抑えて、無垢材と末永くお付き合いできるようなお手入れに取り組んでみてくださいね。

お手入れ方法はもちろん、その他に関する事でもご不明点がございましたらお気軽にご連絡ください。

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