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2021年6月11日(金)

  • コラム

無垢材フローリングのメリットとデメリットをご紹介します!

近年新築住宅の建設とリノベーションを同時に考慮される方が多くなりました。
リノベーションは新築同然の住まいを低コストで叶えられる魅力的な選択肢です。
その中でも人気な無垢材フローリングを検討される方も多くいらっしゃるでしょう。
今回は、無垢材フローリングのメリットデメリットについて詳しくお伝えします。

□無垢材とは?

まず無垢材フローリングについてご紹介する前に、無垢材とは何なのかというところからご説明します。
定義から言えば、無垢材とは「丸太から切り出したままの自然な状態の木材」のことを言います。

ポイントは自然な状態の木材という点で、これとは異なる素材に集成材があります。
集成材とは、薄い板を何枚も張り合わせてブロック状にした、フローリングによく使用される人工的に作られた木材のことを言います。
集成材は日本農林規格(JAS)に基づき、ひき板を組み合わせて必要な強度の木材をつくれる木材の強度が明示されています。
また含水率を15%以下に抑えることが要件で十分な乾燥が施されているため、湿度で寸法が狂いにくく安定した木材だと言えるでしょう。

安定した木材ならば、集成材で十分なのではと感じられる方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
しかし、無垢材には無垢材だけの魅力が存在します。
安定性のみが求められる場合には集合材も魅力的ですが、風合いや高級感など見た目や快適性にもこだわりたい場合には無垢材がおすすめです。
リビングのような家族全員で過ごす空間こそ、見た目や体への優しさまでこだわりたいと無垢材フローリングを選ばれる方が多くいらっしゃいます。

□無垢材フローリングのメリットデメリットとは?

無垢材フローリングについて少しご理解いただけましたでしょうか。
次に無垢材フローリングの具体的なメリットとデメリットについてさらに詳しくご紹介します。

まずメリットの1つ目として、質感があります。
無垢材と一言で済ませる場合が多いですが、使用される木には様々な種類があります。
木の種類によってだけでなく、その木一本一本で木目や色が変わります。
香りが楽しめるのも本物の木ならではの魅力でしょう。

メリット2つ目は、調湿作用です。
集合材も調湿作用があるとご紹介しましたが、無垢材もその点において優れています。
無垢材には、空気中の水分を吸収するセルロースやヘミセルロースといった物質が含まれています。
乾燥すると周囲の水分を吸収し、逆に水分が多ければ排出する機能で自らの水分を保とうとする性質は、まさに「自然」のまま生きている木という証拠でしょう。

メリット3つ目は、経年の変化が楽しめる点です。
無垢材フローリングは加工されたフローリングとは違い、年月が経つにつれて色や風合いが変化します。
その変化を予想しながら設計したり、実際に過ごしながら変化を楽しんだりとぜひ無垢材と共に生きる楽しさを感じてください。

メリット4つ目は、冬場も暖かい点です。
冬場に冷たいフローリングは誰もが嫌なものですよね。
木材には熱伝導率が低いという特徴があります。
その中でも無垢材は多孔性の材料のため熱伝導率が低く、コンクリートの熱伝導率が1W/mkなのに対し、無垢材は木の種類によって異なりますが0.12~0.19W/mk程度です。

この他にもたくさんのメリットがある無垢材フローリングですが、デメリットにも目を向けておきましょう。

デメリット1つ目は、膨張や収縮が起こる点です。
先ほどメリットとして調湿作用があるとご紹介しましたが、その水分の吸収や放出によって木が膨張したり収縮したりします。
多少の膨張や収縮は気にならない程度ですが、過度な湿気によりフローリングが反ってしまう可能性もあるため、その点もあらかじめ考慮しましょう。

デメリット2つ目は、コスト面です。
無垢材は何年もかかって成長した「本物の木」を使用するため、もちろん価値が高いです。
そのため集合材に比べて高価になりがちです。

デメリット3つ目は、水分や外的な影響に弱い点です。
人間が呼吸をする際に自然と水分を取り入れて吐き出すように、木も水分を吸収し放出します。
そのため何かがこぼれて無理に水分が与えられた場合、カビが繁殖したり取れないシミになる可能性があります。

また外的な影響にも弱く、傷がつきやすいのも特徴です。
しかしこの場合は、水分で膨張するという特徴を活かして修復も可能です。
「生きる」無垢材とうまく付き合っていきましょう。

このようにいくつかデメリットも存在する無垢材フローリングですが、人気には理由があります。
ご紹介したメリットと照らし合わせて、ご自身の条件に合った選択をしましょう。

□まとめ

今回は、無垢材フローリングのメリットとデメリットについて詳しくご紹介しました。
「本物の木」ならではのほどよい堅さと温かみに心地よさを感じながら、まるで森にいるような快適な暮らしを楽しんでいただけます。
今回の内容を参考にして、ぜひ検討してみてください。

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