「無垢材ってよく聞くけど、なんで人気なの」
「無垢材と他のフローリング材の違いを知りたい」
このように無垢材の情報をお求めの方はいらっしゃいませんか。
無垢材は人気な一方でその特徴を知っている方は少ないですよね。
今回は、無垢材のメリットとデメリットから特徴を解説します。

□無垢材とは

多くの方が、注文住宅を建てる時に大部分を占めるフローリングをどうするのか悩みます。
特に無垢フローリングを利用するのか、従来型の合板フローリングを利用するのかで悩われるようです。
まずは、両者の違いから無垢材についてご説明します。

従来型の合板フローリングは、接着剤を利用して複数の板を貼り重ねるフローリングを指し、その構造から複合フローリングという別名もあります。
合板フローリングは、全て同じ色で製造されるため統一感のある床を実現できます。
また価格帯も手頃でワックスを利用してご自身で手軽のメンテナンスできるのがポイントですね。

一方無垢フローリングは、自然の木から板を切り出す方法で作られます。
天然の木から作られるので、自然を感じる歩き心地や自然の香りなどを楽しめるのが無垢フローリングの最大の特徴でしょう。

□無垢材のメリット

無垢材には大きく4つのメリットがあります。

1つ目のメリットは、無垢フローリングが自然の力で室内を最適な空間に保ってくれる点です。
無垢フローリングは、自然の力で湿度を調整する効力があります。
夏場のじめじめした気候では、余分な水分を吸収し冬場の乾燥した気候では、水分を放出し静電気を回避できるなんて驚きですよね。

さらに、無垢フローリングは熱伝導率が低いので熱を逃さない効力もあります。
自然の力で室温を一定に保ち、冬場の冷たいフローリングを回避できるのはとても魅力的ですね。
このように自然の力で湿度と室温を一定に保てる無垢フローリングを利用すると、後々光熱費を抑えられるメリットにもつながるでしょう。

2つ目のメリットは、無垢フローリングが天然素材で作られているため体にいいという点です。
無垢フローリングは、合板フローリングで利用される接着剤を使用しないので接着剤によるアレルギー反応であるシックハウス症候群を回避できます。
また、ヒノキやヒバが元々持っている殺菌力によって菌、カビ、ダニに強いフローリングも期待できるでしょう。

特にこのようなアレルギーの心配がない方にとっても、無垢フローリングは体に良いです。
なぜなら、無垢フローリングは柔らかい素材なので歩いた時に歩きやすく肌触りがいいという特徴があります。
お年寄りや赤ちゃんへの負担を軽減するには最適なフローリングですよね。

3つ目のメリットは、天然素材の力で精神的なリラックス効果を期待できる点です。
無垢フローリングは天然素材でできているので、木の香りを楽しめます。
家にいながら自然の中にいるような感覚を味わえ、木の香りで日々の疲れを癒せますね。

4つ目のメリットは、個性豊かなオリジナリティーを演出できる点です。
無垢フローリングは、歳を重ねるごとに色が変化し味が出てくるのが楽しみの１つです。
また、天然の木材から作られているので木目は世界に１つと言っても良いでしょう。
世界に１つの特別な空間を作りたい方にはおすすめのフローリング材ですね。

□無垢材のデメリット

たくさんのメリットがある無垢フローリングにもデメリットがあります。
その多くは、メンテナンスコストがかかる点です。
詳しく見ていきましょう。

１つ目のデメリットは、天然素材ゆえにひび割れや曲がりが発生する点です。
加工されたフローリングは、木材の水分量を調整しますが、無垢フローリングは天然素材なので木材の水分を保ったままです。
木材内部の水分量が自然の力で安定するまでの間に気をつけておかないとひびが入ってしまうといった損傷が発生する可能性があるでしょう。

２つ目のデメリットは、天然素材ゆえに発生する隙間です。
無垢フローリングのメリットである自然に湿度を調節する力によって、木材が伸縮、膨張します。
この伸縮、膨張によってフローリングの間に隙間ができてしまう可能性があるのです。
ただし、適切な施工手順によってこの問題は最大限解消できるでしょう。

３つ目のデメリットは、合板フローリングに比べて傷やしみがつきやすい点です。
色のついた飲み物をこぼしてしまう、硬いものを落としてしまうことによって床にしみや傷がつく可能性が高くなります。
ただし、UV塗装、オイル塗装を施したものを利用すると傷やしみを防げるので、心配な方は塗装が施されたものを使うのがおすすめですね。

□まとめ

今回は、無垢フローリングのメリットとデメリットをご紹介しました。
無垢フローリングを利用した注文住宅での生活を想像いただけたでしょうか。
無垢フローリングの自然の力によるメリットを存分にお分かりいただけたかと思います。
無垢フローリングを検討中の方は、ぜひこれらの情報を参考にしてみてください。