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2020年8月11日(火)

  • コラム

無垢材を注文住宅に使おうか迷っている方へ!お手入れ方法をご紹介します!

工務店で注文住宅を作ろうとする時、フローリングの素材に無垢材を使用したいと思う方は多くいらっしゃいます。
魅力的な無垢材ですが、他とは違うお手入れをすることも大変重要です。
そこで今回は無垢材の魅力とそのお手入れ方法についてご紹介します。

 

□無垢材について

 

無垢材は木の温かみを感じられることで有名な素材ですよね。
これはそもそも丸太から切り出したまま使用される、自然そのままの素材なのです。
一般的なフローリングの場合、薄くした木版を加工した集成材と呼ばれる木材が使用されていて、個々の強度や品質にばらつきが少ないため、扱いやすいことが特徴です。
それに対して無垢材の品質は安定しないものの、自然本来の味を感じられてほっとする雰囲気が出るのです。

無垢材がどのようなものか分かったところで、使用される木材5種類についてご紹介します。

1つ目は、パインのもの。
時が経つごとに独特の深みが出るため、昔から人気の無垢材です。
他の種類と比較すると若干価格が高めですが、傷や変色も味として楽しめ、素朴な雰囲気が出せます。

2つ目は、スギのもの。
スギも昔から人気で、非常に柔らかくて肌触りの良い無垢材です。
しかし、独特の香りが部屋中に広がりやすいため、香りが苦手な場合は避けるのが良いと言えます。

3つ目は、ヒノキのもの。
ヒノキは有名な高級木材ですよね。
強度や耐久性があるため、フローリングに使うのにぴったりですが、独特の香りが部屋中に広がることは注意しておきましょう。
また、価格の変動が大きい点も注意したいポイントです。

4つ目は、チェスナットのもの。
チェスナットとはクリの木のことで、はっきりとした木目が特徴的な素材です。
とても硬い木材で、耐湿性にも優れているため、水回りのフローリングにも使えます。

5つ目は、オークのもの。
これは樽にも使われるほど高い耐久性と耐水性を持っている素材です。
安価な上に落ち着いた木目が印象的な素材で、シックな雰囲気を作ることができます。

以上のように、無垢材には様々な種類がありますね。
木の種類によって特徴が様々でしたが、ここからはこれら全体に共通するメリットとデメリットをご紹介します。

初めに、5つのメリットについて説明します。

1つ目は、質感があたたかいこと。
これは無垢材最大の特徴ともいえますね。
木をそのまま使用していることから、木目や色が微妙に違う自然本来の味を出すことができるのです。
家の雰囲気を落ち着かせるのに効果的でもあります。

2つ目は、時間と共に現れる変化を楽しめること。
無垢材は時間経過とともに色合いが変化していきます。
同じ変化をする木は他にないため、自分の家独自の雰囲気を醸し出してくれるとも言えますね。

3つ目は、調湿作用があること。
調湿作用とは部屋の湿度を増減させる無垢材が持つ効果のことで、湿度を一定に保とうとしてくれます。
蒸し暑い夏の日には空気中の水分を吸収して湿度を下げ、乾燥する冬の日には水分を空気中に放出して乾燥のしすぎを防いでくれるのです。
室内の湿気や乾燥を解消し、快適な空間が実現できるでしょう。

4つ目は、心地よいこと。
ウレタン塗装されたフローリングは冬場ひんやりと冷えてしまいますよね。
無垢材は木の持つ低熱伝導率により冬場でも冷たくなりにくいのです。
冬でもひんやりとしない無垢材は非常に心地よいものと言えるでしょう。

5つ目は、体に優しいこと。
化学接着剤が使われた集成材は有害な化学物質を放散するため、人によっては暮らしているうちにシックハウス症候群という症状を発症する場合があります。
無垢材にはそもそも化学接着剤が使用されていないので、この心配はなく、体に優しいと言えます。

続いて、3つのデメリットをご紹介します。

1つ目は、変形すること。
先ほど挙げた調湿作用によって水分を吸収したり放出したりするため、無垢材は年中膨張と収縮を繰り返します。
これによって無垢材は変形しやすく、隙間ができたり床鳴りが発生したりする場合があります。

2つ目は、価格が高いこと。
無垢材は木をそのまま切り取ったものを使用するため、使用できる量が限られ、どうしても高価になってしまいます。

3つ目は、汚れや傷がつきやすいこと。
天然の木材なので集成材に比べて汚れや傷がつきやすいです。
特に柔らかい無垢材は物を落としただけで凹む場合があるので注意する必要があります。
しかし、この傷も味わいとして捉えられるので、好みにもよると言えるでしょう。

以上が、無垢材のお手入れ方法をご紹介する上で知って欲しい無垢材の種類と特徴でした。

 

□無垢材のお手入れ方法とは

 

魅力的な特徴が多い無垢材は、集成材に比べて繊細なことがよく分かったでしょうか。
このことから、無垢材のお手入れは大変なものだという印象が生まれませんか。
実は、日々のお手入れ方法は意外と簡単に実践できるものなのです。

掃除は基本的に集成材のフローリングと同じように掃除機をかけましょう。
しかし、スティックタイプの掃除用具のウェットシートには洗剤が含まれていることがあるため、使用を避けるようにしましょう。
どうしても気になる汚れがある場合には、中性洗剤を薄めて雑巾を固く絞って優しく水拭きします。

無垢材がこのようなお手入れで十分なのは、その特性にあります。
集成材と違って本格的なオイルメンテナンスをしなくても生活の中で自然と水分と油分を補給していくのです。
汚れや傷も自然現象から生まれる味だと考えれば、変化の様子をきっと楽しめるでしょう。

 

□まとめ

 

無垢材の特徴とそのお手入れ方法について分かったでしょうか。
自然本来の良さを感じられる無垢材はとても魅力的ですよね。
フローリングを決めるときにぜひ参考にしてみてくださいね。

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