無垢材を使った家づくりを検討していて、無垢材について知りたい方はいませんか？
無垢材の家は良いと聞いたことはあっても、具体的に何が良いのかは知らない人が多いのではないでしょうか。
そんな方に向けて、無垢材を使った家の良い点と、注意点についてご紹介します！

□そもそも、無垢材とは？

無垢材とは、一本の木を伐りだして作った木材のことで、日本では古くから家の建材に使われてきました。
これに対し、近年よく使われているのが、集成材と呼ばれる木材です。
集成材は、ラミナと呼ばれる板材を接着剤で貼り合わせたもので、建築の際の手間が少ないという利点があります。
しかし、快適さや住む人の健康面を考慮すると、無垢材の方が優れていると言われています。
そのため、家づくりにこだわる人の間では無垢材を求める人は多いと言えるでしょう。

□無垢材の家の良い点は、快適さ！

無垢材を使った家の良い点は、やはり快適であることです！
ここでは、その快適さについて具体的にご紹介します！

＊湿度や温度の調整

湿気の多い季節は水分を吸収し、乾燥する季節は木の内部の水分を放出してくれます。
自然に湿気を調節し、エアコン替わりの働きをしてくれるため、快適に過ごせるはずです。
また、空気を多く含む無垢材は断熱性が高く、夏は涼しく、冬は自然なぬくもりを感じられます。
このような機能により、エアコンの使用量が減って省エネにつながるかもしれません。

＊ダニやカビ、細菌に強い

ヒノキやヒバの油は殺菌作用があり、カビや細菌の繁殖を抑えてくれます。
また、調湿作用により結露やカビを抑制し、きれいな空気を保ってくれます。
そのため、アレルギーや喘息を持つ方も快適に過ごせます。

＊ストレスの軽減

自然な木の香りは、人のストレスを和らげてくれますよね。
木の発するフィトンチッドという芳香成分は、自律神経を安定させる働きがあるとされています。
この成分は伐採された木も発してくれるため、森林浴のような快適さを家でも味わえるでしょう。

□無垢材の種類にはどんなものがある？

一口に無垢材といっても、使われる木の種類は様々で、それぞれに特徴があります。
そこで、一般的に使われる木材についてご紹介します。
木は、軽くて柔らかい針葉樹と、重くて硬い広葉樹に分けられます。
まずは針葉樹からご紹介していきましょう。

＊スギ

古くから日本で建物に使われてきたもので、触ったときの心地よさが魅力です。

＊ヒノキ

スギと並んでなじみのある木材で、耐水性に優れ、浴槽に使われているのもよく目にしますよね。育つまでに時間がかかることから、高級品とされています。

＊パイン（松）

柔らかさが特徴で、座ったときの負担が小さいというメリットがありますが、傷がつきやすいためペットを飼っている方はフローリングには避けるべきでしょう。

次に、広葉樹についてご紹介します。

＊オーク（ナラ）

無垢材の中でもかなり人気です。硬くて丈夫であり、傷がつきにくい木材です。

＊メープル（カエデ）

明るくツヤがあり、フローリングに取り入れれば明るい印象を抱かせます。また、硬くて丈夫である一方で、無垢材の特徴である温かさは少し劣ります。

＊ウォールナット（クルミ）

深みのある色が魅力の木材です。

＊バーチ（カバ）

適度な硬さ、耐水性から、フローリングとして人気です。
色味のムラが少ないことから、統一感のある空間を演出してくれます。

様々な種類の無垢材について知っていただけましたか？
好みに合わせて種類を選べるのも無垢材の魅力ですよね。

□無垢材の家の注意点とは

天然の木を扱う無垢材は、良い点がたくさんありますが、その取扱いには注意する必要があります。
まず、木の内部の水分量によって膨張や収縮が起きることにはもっとも注意すべきです。
天然の木は、伐採してから木材として使うためには十分な乾燥が必要です。
この乾燥が不十分だと、反りやねじれ、割れなど様々な問題が発生してしまうのです。
このような問題を避けるため、無垢材を使った家づくりの際には、経験豊富な業者に頼るべきかもしれません。
木が十分乾燥しているか判断できる職人さんがいれば心強いですよね。
また、建築のときだけでなく普段から水分には気をつけましょう。
水をこぼした場合にはすぐに拭き取り、しみこむのを防ぎましょう。
さらに、傷がつきやすいことにも注意すべきです。
フローリングの傷が気になる方で、特にペットや小さい子供がいらっしゃる場合は、傷がつきにくい素材を選んだり、貼りかえたりすることを前提として費用を準備するなどの判断が必要となるかもしれません。

□まとめ

無垢材を使った家づくりの良い点と注意点についてご紹介しました。
無垢材の家は快適で、健康にも良いという点で人気ですね。
また、様々な種類の素材から好きなものを選べることも魅力です。
建築の際や日々の手入れに少し手間がかかりますが、愛着を持って長く住む家づくりをするなら、無垢材の家はやはりおすすめです。