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2020年5月4日(月)

  • コラム

工務店の坪単価は安い?相場はどのくらい?

家を建てる際、どこに依頼するか悩みますよね。
主に比較されるのは工務店と住宅メーカーですが、坪単価は工務店の方が安いと耳にするかもしれません。
工務店の坪単価が住宅メーカーと比べて安い理由と、坪単価の相場についてご紹介します!


□坪単価とは?

家の建築費用の目安として、坪単価はよく使われていますよね。
では、そもそも坪単価とは何なのかご紹介します!
坪単価は、「家の本体価格(円)」を「のべ床面積(坪)」で割った値です。
「家の本体価格」は土地代を含まない、家の建設にかかる費用のことです。
また、「のべ床面積」は二階なども含めた床の面積の合計です。(一坪=約3.3平方メートル)
例えば、家の本体価格が2500万円で、のべ床面積が50坪でしたら、坪単価は50万円となりますね。

*注意点

建築費用の目安としては便利な坪単価ですが、実は定義が曖昧で、算出の方法によって同じ家に対して異なる可能性をもちます。
その理由は2つ挙げられ、一つは「家の本体価格」の定義がばらばらであることです。
車庫や外構等のエクステリアを含めるどうか、エアコンや照明器具などを設置するかどうかが各自の判断に委ねられるため、差が生まれてしまいますよね。
二つ目は、床面積が、「施工床面積」で計算されている場合です。
「のべ床面積」にはバルコニーやポーチなど、含まれない部分がありますが、「施工床面積」はそれらを含むため、より大きく算出されます。
そのため、「施工床面積」で計算された坪単価は、「のべ床面積」で計算されたものより低く見積もられてしまいますよね。
このようなことに注意して、提示された金額を鵜呑みにしないことが大切です。
特に、「家の本体価格」に何が含まれるのか、「床面積」はどの部分を指すのか、この2点は必ずはっきりさせるべきでしょう。


□工務店の坪単価はどのくらい?

実は工務店に限った坪単価の全国平均は公表されていないのですが、目安としては50万円程度が相場とされます。
もちろん坪単価は、建材やデザイン等によって大きく変わるものですので、一つの基準と捉えるべきです!
住宅メーカーが売りにする価格帯は様々で、ローコストを売りにする注文住宅では30~50万円程度、高価格の場合は70万円以上の坪単価の場合が多いようです。


また、坪単価は、家を建てる地域や、土地を所有しているかどうかによって異なるでしょう。
土地を持っている場合は、その地域の物価と比例しているようです。

さらに、土地を持っていない場合は、土地の高い地域では坪単価自体は下がる傾向にあるようです。
このように、地域や土地の有無、家のグレードによって坪単価は異なりますよね。
しかし、工務店と住宅メーカーを比べると、一般に後者の坪単価は前者の7割ほどであるとされています。

*注意点

別のデータでは、住宅を建てる際に払った金額をもとに坪単価を算出したものがあり、いずれも上記の数字より高いです。
これは、注文住宅での追加工事などが要因で、最初の提示額よりも多くの費用が必要であることを示していますので、注文住宅をご検討の際は注意が必要でしょう。


□工務店の坪単価が安い理由

住宅メーカーと比べて坪単価が安くなる要因は何なのでしょうか?

*人件費、広告宣伝費をかけていない

坪単価が安いことの最も大きな要因は、人件費、広告宣伝費の差です!
大手の住宅メーカーは、ショールームやモデルハウスを持っていることが多いですよね。
また、テレビやその他の媒体での広告も積極的に行っていますよね。
さらに、耐震構造などの技術開発をしている住宅メーカーでは、実験や研究に莫大な投資をしています。
住宅メーカーがこのような費用を回収する必要がある一方で、工務店はその必要がありません!

*標準仕様の建材を使う必要がない

大手の住宅メーカーでは、建築の際につかう建材が標準仕様でほぼ固定されています。
一方、工務店では自由に相談可能であることが多いため、特にこだわる必要の無い箇所にお金をかけずに済みます。

工務店が坪単価を安く抑えられる要因についてまとめました。
ただ低い賃金で大工さんを雇っていたり、建材の質を落としたりすることでコストを抑えているのであれば、工事の質などで不安が残りますよね。
しかし、両者ともに工事する方への賃金はほとんど差がないようです。
また、建材に関しても使っているものの質に差は無いようです。
このような理由での低価格には納得できますし、不安なく工務店に依頼できますね!

*注意点

工務店に家づくりを依頼する際には、アフターサービスが短い可能性があるということに注意が必要です。
大手の住宅メーカーが20~30年の保証があるのに対し、工務店では10年程度の場合が多いようですので、事前に確認するべきでしょう。


□まとめ

工務店の坪単価と安さとその相場について紹介しました。
坪単価は家の価格の目安として便利な数字ですが、はっきりと定義されているわけではないため、しっかりと確認すべきですね。
また、住宅メーカーより工務店の方が価格が安い場合でも、低品質であることはまずないと考えられます。

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