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2020年3月11日(水)

  • コラム

無垢材などの天然素材のメリットとデメリットをご紹介

「無垢材などの天然素材のメリットとデメリットを知りたい。」
新しい家を建てる際には、無垢材をはじめとする天然素材をご検討なさるかもしれません。
採用する場合には、長所と短所の両面を把握しておきたいですよね。
今回は、無垢材などの天然素材のメリットとデメリットをご紹介します。


◻︎無垢材などの天然素材のメリット

*有害な化学物質を出さない

かつては住宅の建材が人間に影響を与えることはあまり考えられていませんでした。
しかし、最近では建材に含まれている化学物質が揮発する問題点が指摘されています。
住宅中を浮遊するため、当然ですが身体に取り込まれ、被害も心配されるのです。
しかしながら、無垢材などの天然素材には有害な化学物質が含まれていません。
安心して暮らせる点は嬉しい限りですよね。

*湿度を一定に保つ効果がある

無垢材などの天然素材は生きている素材とも言われています。
建材になってもなお、湿度を取り込むという機能を備えているのです。
天然素材は、周りの湿度を一定に保とうとするはたらきを持っています。
暑い夏は湿度が高くなり、さらに息苦しくなってしまいますよね。
また、冬は暖房機器の使用によって乾燥が加速する点は悩ましいかもしれません。
天然素材を利用すると、夏は湿度を取り込むことで不快な高湿状態を解消できます。
そして、冬は湿度を調節するために潤いを保てるでしょう。
乾燥状態を改善することで、風邪や感染症の原因物質の活動を抑制できます。
より健康的な暮らしを送るために心強い存在です。

*熱を伝えにくい

天然素材は、鉄筋やコンクリートよりも熱伝導性が低い性質を持っています。
このような書き方をすると良くない感じがするかもしれません。
しかし、熱を伝えにくいのは裏を返すと、温度の変化が起こりにくいということです。
住宅の場合でも、外界の気温の変化には影響されやすいですよね。
普段、いつまで経っても冷房や暖房が動き続けているのは、それだけ熱の動きがあるためです。
熱が屋内にとどまっていれば、稼働時間も減らせるでしょう。
天然素材はその点で、余計な電気代を削減できます。
また、部屋による温度の変化を減らせるため、ヒートショックなどの事故のリスクも下げられるのです。
急激な気温の変化は身体にとっても大きな負担ですから、家全体の保温は健康的な暮らしにもつながります。

*精神的な癒しを受けられる

健康的な暮らしが期待できるのは、身体的な面だけではありません。
天然素材ならではの自然の力は、我々の精神的な面にも大きな影響をもたらします。
たとえば、それぞれが異なる色や表情をしていることで、視覚的な楽しみもあるでしょう。
また、直接触れたときのぬくもりは、日々の生活で生じる疲れを軽減させます。
使う素材によっては、異なる独特の香りを楽しめます。
そして、年月が経つにつれて表情を変えていく様子もまた面白いものです。
このように、天然素材には人間の感覚を豊かにするような機能を多く持っています。


◻︎無垢材などの天然素材のデメリット

*傷や汚れが付きやすい

無垢材のデメリットでよく挙げられるのは、傷や染みなどの汚れが付きやすいことです。
天然の木材に汚れが付着すると、深くにまで浸透して、掃除でも取れないこともあります。
もし汚したくないようであれば、予め塗装を施しておくと良いでしょう。
表面を覆っておくと緩衝材にもなりますし、木材の水分が過度に蒸発することも防げます。

*隙間が生じている

床の素材の間が空いていることを気になさる方もいらっしゃるかもしれません。
隙間のある目的は、無垢材ならではの特徴に配慮したものなのです。
天然素材は、湿度の取り込みによって膨張することがあります。
ぎりぎりに詰めておくと、余裕がなくなって割れてしまいますよね。
それを防ぐためにあえて隙間を設けているのです。
しかし、時間が経つとともに木材が収縮し、さらに隙間が生じることがあるかもしれません。
熱を頻繁に与えることが原因だと言われています。
床暖房・エアコン・ストーブなどによって直接暖めたり乾燥させたりしないように工夫するようにしましょう。

*反りや割れが発生しやすい

フローリングにする際には、強制乾燥によって含水率を落としています。
しかしながら、均一化するのは難しいため反りや割れが生じることがあります。
原因としては、木材内部の水分が抜けていく中で、含水と乾燥を繰り返すことで負担がかかるためです。
対策としては、なるべく水を与えないためにも、掃除の際に水分を使わないのをおすすめします。
また、事前に塗装を行って直接触れないようにすることも効果的でしょう。


◻︎まとめ

今回は、無垢材などの天然素材のメリットとデメリットをご紹介しました。
有害な化学物質を出さない・湿度を一定に保つ効果がある・精神的な癒しを受けられる点が長所です。
一方で短所には、傷や汚れが付きやすい・隙間が生じる・反りや割れの発生などが挙げられます。
両方を比較して、使用するかを検討しましょう。

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