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2019年4月13日(土)

  • コラム

無垢材の強み、湿度を高めて健康的な住宅にしましょう

無垢材とは合板や集成板とは違って、一本の原木から必要な寸法に切り出した木材のことをいいます。ナチュラルな風合いが魅力の建築資材で、伝統的な日本建築にも古くから利用されてきました。無垢材を使用した住まいは、木の温もりが感じられると多くの人に愛されています。

また、無垢材のメリットは風合いが良いことだけではなく、優れた調湿作用を持っていることも挙げられます。乾燥している木材は、周囲の湿度に合わせて水分を吸収したり放出したりしてくれます。室内が乾燥している時には、木材は含まれている水分を放出して縮むのです。その反対に室内に湿気がこもっている時には、余分な湿度を吸収して膨らみます。
人の体の健康には、温度や湿度が大きな影響を及ぼすことが分かっています。気温が高かったり、低かったりすると衣服を着たり脱いだりして気軽に温度調整しますが、湿度の変化は気温ほどはっきりとは分かりません。何となく乾燥していると感じたり、部屋の中がじめじめとしていると感じる程度です。

しかし、部屋の中が乾燥していると、口や鼻などの粘膜も乾燥してしまいます。口や鼻は適度に潤っていることで細菌やウイルスを撃退していますが、乾燥してしまうと細菌やウイルスが侵入しやすくなります。人間が本来持っている防御機能が、大きく損なわれているといっても過言ではありません。空気の乾燥が著しい冬の時期になると、風邪やインフルエンザが流行するのもそのせいです。

それから空気の乾燥は、呼吸器系だけではなく肌のコンディションの悪化も招いてしまいます。肌は乾燥しているとバリア機能が低下するので、ちょっとしたことでダメージを受けやすくなります。冬になると肌が乾燥して痒みが生じたり、肌が荒れてしまうという人も多いのではないでしょうか。痒みが生じることで掻きむしってしまうと、さらに炎症が進んで肌の状態が悪くなってしまいます。また、髪の毛も水分量が少なくなると、パサつきが目立ちまとまりにくくなります。空気の乾燥は、健康面だけではなく美容面にも大きな影響を与えます。

住まいに無垢材を使用することで、こういった空気の乾燥を防ぐことができます。特に冬場はエアコンを使用することが多いので、元々低い湿度がさらに低くなってしまうこともあります。無垢材は夏の湿度が高い時期には、湿度を下げてくれるので室内を健康な状態に維持することができます。湿度は高すぎても体にはよくありません。カビやダニが繁殖しやすくなるからです。カビやダニはアレルギー性疾患を引き起こす原因になることもあります。

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