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2019年4月9日(火)

  • コラム

無垢材はメリットが多い、断熱性が高いのをご存知ですか?

家づくりをする際には、ここをこうしたい、こんな設備が欲しいなど色々なことを考えると思いますが、家の床などに使われる建材をどうするかという点を考えている人もいるのではないでしょうか。
床などに使われる建材には大まかに分けて集成材と無垢材という2つの種類に分けられます。集成材は合成の建材なのに対し、無垢材は伐採した木をそのまま乾燥させて作った建材です。
無垢材には天然の木材ならではの美しい木目などを楽しめるなどのデザイン性や、年月が経った際に集成材は単に経年劣化して見た目も悪くなってしまうだけですが、無垢材の場合は逆に経年により木目が美しくなっていくなど、味が出てきます。そして、無垢材の最大のメリットはその高い断熱性です。

その断熱性の高さは、集成材には無い天然の木材ならではの特徴が関係しています。木の断熱性はコンクリートの数倍あるとされています。
そのような特徴から、室内の気温が外の気温に影響されることが少なく、夏涼しくて冬温かい、というまさに理想の環境を生み出すことが出来るのです。
また、断熱性と同時に欠かせない要素が、湿度の調整能力です。一般的に人は湿度が低い、乾燥している環境下では涼しさや寒さを、湿度が高い環境下では温かさや暑さを感じやすいと言われています。
無垢材はその点でも非常に高い性能を誇ります。天然の木材は伐採された後も生き続けており、呼吸を続けています。その呼吸には、湿気が多い日に水分を吸収し水分を蓄え、乾燥している日に蓄えた水分を放出する性質があります。
これが建材になると、いわば天然のエアコンの役割になるため、高い断熱性とセットになり、より快適な住空間を生み出すという仕組みになります。

そんなメリットたっぷりの無垢材ですが、建材として使用する際にはこまめなお手入れをしてあげることが重要になります。
無垢材のメリットを最大限に引き出すにはしっかりとした乾燥をさせるという事が重要になってきます。
乾燥が不十分な建材を使用してしまうと、反り返りやねじれといった変形を起こし、建築後に隙間風が入ってくるなどのトラブルになる可能性があります。
こうなってしまうとせっかくの断熱性が台無しになってしまいますので、木材の含水率を測定できる装置などを用意しておくと良いでしょう。
また、生活をしていくうちに建材保護のための塗装が剥げてしまうという事もあります。
これをこのままにしておくと、建材自体が傷ついてしまいます。木を守るタイプの塗料などを使用して、建材自体が傷ついてしまう事を防いであげてください。

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