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2023年3月29日(水)

  • コラム

無垢材を利用したリフォームの事例

近年では無垢材を住宅に取り入れる人が増えてきています。
理由としては無垢材を利用することで空間にあたたかみを生み出すことで心身ともにリラックスすることができたり、無垢材によって室内の湿度を調節してもらったりと、人が快適に過ごせるようになる仕組みがあるからです。

今回の記事ではそんな無垢材を利用して建設したリフォーム物件の事例を紹介したいと思います。

■フローリングのリフォーム

フローリングの張り替え時期としては15〜20ほどが張り替え時期となります。
劣化してしまったフローリングは長年湿気によって膨張と収縮が繰り返され、床面が歪んでしまったり、きしみ音が発生するようになってしまいます。
この場合は一部の補修では修復できず、フローリングの全面張り替えをする必要があります。

・無垢フローリングの特徴
無垢材を利用したフローリングの特徴としては、原木を必要な形に切り出し、自然の素材をそのまま活用していくことにあります。
肌触りの良い質感や自然素材ならではの木材の香りを感じることができます。
劣化した表面を削ることで新調時と同様のフローリングにつくることができる修復性もあります。

・無垢材を利用したフローリングの張り替え費用
フローリングの張り替え費用の相場としては、一畳あたり2.5万円〜4.5万円に加え、張り替えの施工方法で異なります。
比較として合板や集積材を組み合わせた複合フローリングの場合は1.5万円〜3.5万円ほどの費用が掛かります。

施工方法としては’’新規張り’’と’’重ね張り’’の2種類の施工方法があります。
リフォームを行う前の床材の種類や下地の状態によって適した施工方法が異なります。
1.新規張り(張り替え工法)
リフォームを行う前の床材を全て剥がし、新しいフローリングを貼り直す張り替え工法です。
張り替え時とで異なる床材に変えたい場合には適した張り替え工法となります。
また、元々設置してある床材を剥がすため、床下の状態を確認することができ、必要に応じて修復することができます。

新規張りによる張り替え費用の相場としては、1畳あたり3万円~6万円、6畳で9万円~18万円掛かります。

2.重ね張り(上張り工法・レイヤー工法)
リフォーム前の床材の上に新しいフローリングを貼り付ける工法となります。
そのため、床下やリフォーム前の下地が劣化してないことが条件にはなってしまいます。
全て張り替える新規張り工法と比較して、工期が最短1日といった短時間で終わらせることができます。

重ね張りによる張り替え費用の相場としては、1畳あたり2万円~5万円、6畳で6万円~14万円と、新規張りによる相場費用よりも少ない価格でおこなうことができます。

■無垢材を利用した天井のリフォーム
・無垢天井の特徴
無垢材で天井を作る場合は接着剤を利用しません。そのため、一般的な合板や集成材による何層にもよる天井に比べて快適な調湿効果があります。
また、無垢天井は’’シックハウス症候群’’の原因となる天井の集成材に使用する接着剤を使わないため、健康面に対しても安全性があります。

*シックハウス症候群…住宅の高気密化により、建材に利用された化学物質による室内空気汚染

加えて無垢天井は騒音対策にもなります。
無垢材は内部に数多くの空気の層が存在する繊維構造であるため、上階からの音が下階に響きにくく、物理的に住宅内における環境を快適なものにすることができます。

・無垢材を利用した天井のリフォーム費用
無垢材による天井板の張り替え費用の相場として、1㎡あたり8900円~4万円の費用が掛かります。
比較として合板に木目模様をプリントしたプリント合板による天井板の張り替え費用の相場は1㎡あたり1000円~1万円の費用と無垢材を利用した場合に比べて、低価格でリフォームをすることができます。

■無垢材を利用した壁面のリフォーム
・無垢材を利用した壁面の特徴
壁面においても無垢材を利用した場合は調湿効果と防音効果に優れます。
寝室など静かに利用する場合の部屋として使用することで、より高い快適性と防音効果を期待することができます。

例えばフローリングや天井よりも目視する機会が多くなる壁面では、ワンポイントインテリアとして壁面の一部や一方向のみを無垢材を利用した壁面にリフォームすることで、デザイン性の高い内装にすることができます。

・無垢材を利用した壁面のリフォーム費用
無垢材による天井板の張り替え費用の相場として、1㎡あたり1万円~2万円の費用がかかります。
8畳部屋4辺の壁面をリフォームした場合、25万円のリノベーション費用がかかります。

■まとめ

今回は使用する用途ごとに無垢材を利用したリフォームの事例を紹介しました。
無垢材を利用する建物に住むことで得ることができるメリットとどれほどの費用がリフォームにかかるのかをよく検討しながら、理想のマイホームづくりをしていきましょう。

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